![]() | コンクリート用混和材(剤) |
一般に、減水剤のなかでも特に高い減水性能を持った混和剤を高性能減水剤と呼んでいます。通常の減水剤が4~6%程度の減水率
であるのに対して、高性能減水剤では12~15%の減水率が得られますし、配合や使用量によっては20~30%の減水率を得る事も可
能になります。
高性能減水剤のセメント分散機構(減水剤がセメント粒子の表面に吸着し、静電気的反発力を付与することによってセメント粒子を分散
させる)は、セメント粒子に付与する静電気的反発力が桁違いに大きいので、セメント粒子はフロックを作ることが出来ず、殆どバラバラ
に成ってしまうのです。
セメントペースト中のセメント粒子は、セメントに加水すると水和反応が始まりセメント粒子の表面には正の電荷が発生するため不安定な
状態になります。このためセメント粒子はお互いにくっ付き合ってフロックを形成することで少しでも安定な状態を作ろうとします。しかし高
性能減水剤を添加すると、セメント粒子の表面に界面活性剤が吸着して強い負電荷を帯びる結果、セメント粒子間に強い斥力が働いて
通常の減水剤を遥かに上回る分散状態が得られます。
【高性能減水剤の成分】
通常の減水剤はオキシカルボン酸塩やリグニンスルホン酸塩のように界面活性効果を持った天然物質が基剤として使われています。
これらの物質の分子量は数百~数千程度です。これに対し、高性能減水剤に使用されている基剤はその殆どが工業的に作られる合
成高分子化合物で、その分子量は万単位になります。高分子化合物はカルボキシル基やスルホン基と云った官能基の総数が多くな
るので、セメント粒子に大きな電荷を与える事が出来るのです。